どうも、こぐる(@kogurugamesbrog)です。
最近は多くのゲーミングヘッドセットと呼ばれているものがあります。
逆に言うと購入時に選択肢が多く、迷っていしまいます。
迷いに迷っていざ購入したあと「なんか思ってなのと違う……」と失敗したことはないですか?
そんな時にスペック表の見方を知っていれば失敗する確率が減ります。
皆さんはゲーミングヘッドセットを選ぶときにスペック表は見ますか?
僕は最初にスペック表を見てから選びます。
周波数特性?インピーダンス?ドライバー?
スペック表ってわからない言葉が多くて何が書いてあるかわからない!
スペック表に書いてあることの意味と何を見ればいいのかが分かるようになるとよりヘッドセット選びが楽しくなりますよ!
結論を言うと形式とドライバーを見てある程度ドライバーの特性知った上で実際に試聴し、好みの周波数特性を見つけると失敗しないヘッドセットの選び方ができます。
それでは解説していきます。
ゲーミングヘッドセットのスペックとは?
スペック表とは……
商品名 | Logicool G733 |
形式 | 密閉型ダイナミックドライバー |
重量 | 277g(マイクなし) 285g(マイクあり) |
接続方法 | LIGHTSPEEDワイヤレス(2.4Ghz接続のみ) |
バッテリー持続時間 | 新型:最大89時間 旧型:最大29時間 |
通信可能範囲 | 最長20m |
ドライバー | PRO-G 40mm |
再生周波数帯域 | 20~20,000Hz |
インピーダンス | 39Ω |
出力音圧レベル | 87.5dB |
マイク指向性 | 単一指向性 |
カラーリング | ブラック、ホワイト、ブルー、ライラック |
専用アプリ | 〇(G HUB) |
価格(2023年9月時点) | 新型:19,900円 旧型:19,200円 |
こういった表になります。
形式
形式とはドライバーの種類の事です。
ドライバーのの種類は大きく分けると、
- ダイナミック型
- BA(バランスドアーマチュア)型
- ハイブリッド型
になります。
ダイナミック型
一般的に使用されることが多いドライバーになります。
低音が強めに出やすいため、迫力のある音が特徴です。
構造上サイズが大きくなりやすいです。
BA(バランスドアーマチュア)型
BA型は音の再現性やクリアさが特徴で元々は補聴器に組み込まれていました。
プロの音楽制作でも使用されます。
中~高音域に優れており、ダイナミック型にくらべてクリアな音が特徴ですが、低音は弱いです。
とても小さいサイズのドライバーで一つのヘッドホンやイヤホンに複数設置されることもあります。
各音域ごとに役割分担していることが多く音の分離感や定位感が分かりやすい場合が多いです。
FPSゲームなどでは銃声や爆発音のなかで中音域の足音やリロード音を聞き分けることがしやすいです。
ダイナミック型よりもBA型のほうが価格が高くなる傾向にあります。
ハイブリッド型
ハイブリッド型は上記のダイナミックドライバーとBAドライバーを合わせたものになります。
ダイナミック型の低音の強さや迫力とBA型のクリアで繊細な中高音を掛け合わせておりオールマイティなドライバーになっています。
ということはハイブリッド型が1番いいの?
実はそうではなくて、ハイブリッド型は2基以上の異なるドライバーを搭載しているため、バランスが上手くとれたヘッドホンやイヤホンじゃないと音質が変わってしまうんだ。
ハイブリッド型は物によってかなり音質が変わってしまいます。
ハイブリッド型に限ったことではないですが、特にハイブリッド型は調整によって音質が変わるため一度試聴することをおすすめします。
ドライバー
ドライバーの項目は上記で説明したドライバーユニットのサイズや数を記載していることが多いです。
ダイナミックドライバーなら大きさが記載されます。
「Φ〇〇mm」という形でです。
ダイナミックドライバーは大きいほど低音が出やすくなります。
BAドライバーなら数が記載されます。
「BA◯基」という形です。
BAドライバーは数が多ければ分担する音域が細かくなるのでより繊細で分離感がでます。
接続方法
ヘッドセットを接続する方法です。
まずは有線か無線かを選びましょう。
メリット | デメリット | |
有線 |
|
|
無線 |
|
|
有線と無線のメリットとデメリットを挙げました。
これだけ見ると無線のメリットは「ケーブルがないため装着感が快適」という部分だけになるので有線の方が良いと思われる方がいると思います。
しかし、この「ケーブルがないため装着感が快適」というのは侮れないものがありまして想像以上に快適です。
一度、無線のヘッドホンを使うと有線には戻れないほど快適です。
また、デメリットである「充電する必要がある」や「遅延がある」に関してはかなり改善している物もあり、80時間ほど連続使用可能のものや、2.4GHz帯デジタルワイヤレスという接続方式で低遅延が実現されています。
再生周波数帯域
ヘッドホンが再生できる周波数の下限(低音域)から上限(高音域)までを数値で表したものです。
低周波は低音、高周波は高音です。
一般的に人の可聴領域は、20~20,000Hz(ヘルツ)と言われていますが、実際にはこの可聴領域以上の音も聞き心地に影響します。
再生周波数帯域の上限が、40,000Hz以上のヘッドホンのことをハイレゾ(Hi-Res)対応ヘッドホンと呼ばれることがあります。
再生周波数帯域が広いと高スペックなのは間違いないですが、ヘッドホンごとに周波数特性というものがあり、その特性次第で音の聴こえ方は変わってきます。
周波数特性は
- フラット型
- 右肩下がり型
- ドンシャリ型
- かまぼこ型
おおまかに分けるとこのようになります。
フラット型
フラット型は原音にもっとも忠実な音になります。
楽曲制作などで原音に近い音を聞きたい場合にはおすすめです。
右肩下がり型
右肩下がり型は「低音がしっかり出て高音が弱め」の音になります。
大型スピーカーによく見られる周波数特性になります。
多くの人が心地よいと感じやすい音です。
ドンシャリ型
ドンシャリ型は文字通り「低音がドン、高音がシャリシャリ」と鳴る低音、高音が強く、中音が弱めな周波数特性になります。
音楽でいうとバスやハイハットといった楽器の音が聞き取りやすくなります。
ゲームや映画でも迫力を感じやすくなっています。
かまぼこ型
かまぼこ型は「低音、高音より中音が際立っている」周波数特性になります。
こちらはボーカルをメインで聞きたい人に向いています。
ボーカルの音は中音~中高音なので楽器の音は控えめにボーカルの音が聴きやすくなっています。
またFPSにおいて重要な「足音やリロード音」は中高音域なことが多いので低音、高音が邪魔になりにくく足音やリロード音は聞き取りやすい音に感じやすいです。
周波数特性まとめ
- 「原音に近い音を聴きたい」場合はフラット型
- 「低音はしっかり聴きたいけど高音はあまり刺さってほしくない」場合は右肩下がり型
- 「低音、高音をしっかり聴きたい」場合はドンシャリ型
- 「低音、高音より中音、中高音をしっかり聴きたい」場合はかまぼこ型
このようになります。
ただしこれはあくまで目安であって好みの部分になってきます。
また周波数特性はスペック表で明言されているわけではなく、実際に測定してみないと分からないものです。
試聴してヘッドホンやイヤホンを聴き比べる際にどんな音の傾向か意識する目安にしてください。
ゲームだったらゲームに合った、音楽鑑賞なら音楽鑑賞にあった周波数特性のヘッドホンを選択すると良いです。
ゲームでもFPSに必要な音、RPGに必要な音は異なります。
特にFPSの場合は中高音の分離感や聞き取りやすさを重視すると有利にゲームを進めることができるでしょう。
インピーダンス
インピーダンスとは電気抵抗のことで単位は「Ω(オーム)」で表します。
インピーダンスが高ければ抵抗も大きく電流量が少なくなります。
逆にインピーダンスが低ければ抵抗は小さくなり電流量が増えます。
電流量が多かったり、少なかったりするとどうなるの?
つまり同じ音量調整でもインピーダンスが高いと音量が小さくなり、インピーダンスが低いと音量が大きくなります。
ただしインピーダンスが低いとその分ノイズも入りやすいです。
ゲーミングヘッドホンの場合は30~60Ωあたりが多いです。
出力音圧レベル
出力音圧レベルとは、「アンプから1Wの電力がスピーカーに加えられたときに、スピーカーの1m前でどれだけの大きさの音が出せるか」という数値になります。
単位は「dB(デシベル)」です。
出力音圧レベルが高いと同じボリュームでも音が大きくなります。
まとめ
まずは形式とドライバーを見てある程度ドライバーの特性知った上で実際に試聴し、好みの周波数特性を見つけると失敗しないヘッドホン選びができます。
またゲームだったらゲームに合った、音楽鑑賞なら音楽鑑賞にあった周波数特性のヘッドホンを選択すると良いです。
ゲームでもFPSに必要な音、RPGに必要な音は異なります。
特にFPSの場合は中高音の分離感や聞き取りやすさを重視すると有利にゲームを進めることができるでしょう。
スペック表を見れるようになってあなたもヘッドホン沼にハマりませんか?
コメント